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温泉芸者のすべて その一

温泉芸者のすべて その一_f0347663_14314742.jpg
                                 おかめさんとお客

いわゆる温泉芸者には「枕芸者」「芸無し」などの芳しくないイメージがつきまといました。

しかし『温泉芸者一代記』の芸妓おかめさんの話「ところで、東京の一流のお姐さんがたというのは、長唄なら長唄、常磐津なら常磐津一本槍でお稽古なさるものでして、あたくしたちとは、そこがお違いになります。あたしのような田舎の温泉芸者は、そんな風に一本だけに専念してというわけにはまいりませんの。デパートのように、なんでも広くやっておきませんと商売がたちゆかないんです。温泉場と申しますのは全国からのお集りがあるところでござんしょ。どのようなお客様がいらっしゃるかわからない。ですから、どなたにもあわせてお座敷を勤めさせていただけるように、なんでもかんでも芸を広く覚えないといけないわけでございますの。ひとつの道をきわめることのできる一流のお姐さんがたに比べますと、これでなかなか苦労なものなんでございますよ。温泉芸者と申しますのは。ふふ。」

行間には、どんなお客であれ喜ばす。楽しまさせずには帰さないという温泉芸者の自信が漲っている様です。
こういった芸能意欲といったものは、東京の浅草芸者にも言えることで、『お座敷遊び 浅草花街芸妓の粋をどう愉しむか』浅草須美著に「私はこれしかやりません」と胸を張る芸者も多い余所の花柳界からは、長唄、清元、小唄はもちろん、なかには常磐津、新内、古曲、義太夫、大和楽と、ひとりで何種類もこなす地方がそろった浅草芸者は五目(ごもく)と言われ、それは否定的な意味もこめられていたはずですが、

弥重子姐さん「芸者の一人前っていうのは、なんでもできることだよ。お客さんが何やれって言っても、出来ないって言うわけにはいかないじゃない。私の専門は長唄だけど、お客さんが小唄やるって言えば、弾けなきゃみっともないでしょ。」

ゆう子姐さん「お客さんがやりたいって言うのに、芸者ができないって言ったら、お客さんが寂しくなっちゃうのよね。だからどんな曲でも一生懸命やるようにしているの」

たとえ半玉でも、お座敷に呼ばれて入った以上、「できない」などと甘えたことは是帯に許されない。一本のお姐さんには絶対服従、ろくに覚えていない踊りでも「踊りなさい」といわれれば、隣をみながら踊る。保名姐さんが出たばかりのころ、二百人ものお客さんの前で「なんだ、お前、知らなかったみたいだな」と言われたときの悔しさ、恥ずかしさ、だから必死でお稽古せざるを得ない事になります。

さらに『窗体顶端カメラルポ 温泉芸者 お座敷ゲームとモテる遊び方』浪江洋二編の「変わり種芸者」のおかめさんと同じ湯河原の千代竜の芸は

客席の真ん中に障子を立て、ローソクをつけて部屋の電気を全部消す。客席からは、障子の向こうにローソクの灯に照らされた影が見えるだけ。ここで千代竜ネエさんは、男と女の一人二役。男と女が出合ってから、情事に進展して終るまで、その情事の模様を微に入り、細を穿って、約二十分もの間延々と演じる。途中に時々ウメキ声なぞ混ぜて、最後には紙を使う音まで入れる見事さだ。見ている者は、本当にのぞき見をさせられているような気分になり、思わずタメ息が出るそうだ。エロ・ショウの中で無形文化財的な存在だ。

芸道一筋という排他的な所謂一流処にはない、エンターテイナーの要素が一部の温泉芸者や浅草芸者にあり一種の矜持と言ってよいでしょう。
一流どころの芸者を、名門のクラシックバレリーナに例えれば、芸道に励んだ温泉芸者、は歌って、踊って、時には手品もする、ボードビリアン、エンタティナーと言えるでしょう。

参照:『湯河原温泉芸者一代記 芸妓・おかめさんのはなし』井田真木子著
by gionchoubu | 2021-06-10 14:32 | 遊郭・花街あれこれ | Comments(0)