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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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奈良のカフェー、女給

奈良のカフェー、女給_f0347663_11240765.jpg
                    奈良公園のイケメン鹿

『奈良県警察史 昭和編』の四、大衆の享楽・遊興と警察活動の〔カフェー、ダンスホール〕に奈良県にいつごろから出現したか分からないと前置きした上で

昭和5年にカフェー229(女給557)
昭和7年に    254(  561)
昭和9年に    341(  582)
昭和11年に    262(  652)

の数字をあげ、その数が増加するにつれて、各カフェーに働く女性のサービスが過剰になり、風紀問題を醸すようになったと、その弊害を婉曲に伝えています。

大阪発生といわれる昭和初期のカフェーは、ダンスホールと並んで当時の風俗営業の最先端を行くものが多く、青い灯・赤い灯に甘い脂粉の香を漂う女給がなまめくカフェーに吸い込まれていきました。

大正末期から昭和にかけてモボ・モガ(モダンボーイ・モダンガール)全盛を経て、スクリーンでは欧米の銀幕の美女達が微笑むようになると、それまで和装の娼妓、芸妓が待つ遊郭・花街に通い続けた日本男児も漸く新しいエロチシズムに目覚めたのでした。

大阪毎日新聞奈良版大正15年4月15日の記事を見ると、実際のところ奈良にカフェーの紊乱の風が入り込んだのはもっと速いものでした。

この年4月に行われた県下各市町村税務協議会で、近頃雨後の筍の様に出来たカフェーの女給に対し女給税新設の可否についての議論が続出しました。

県令による酌婦とは「客席に侍して飲食の接待をなし、又はこれに類似した行為をなす者」と明文されており、県下の女給の中には単に飲食物を運ぶのみに止らず事実上酌婦と同様の行為をする者が非常に多かったからの提案という事になります。

続いて7月3日の同紙に「酌婦まがひの女給で風儀をみだすカフェーに痛棒を一本 改めぬ奴は営業禁止」の見出しが載りました。

奈良署では2日、市内カフェーのうちで従来風儀上、兎角の非難」のあった十三軒の経営者を同署に召還して、今後違反者のある場合にはどしどし処罰し、場合によっては営業停止を命ずる旨言い渡しました。

「今日召還して警告を発したのは飲食店を表看板として料理業類似の営業をやってゐるカフェーの経営者のみである。

料理店であれば客に接する女給はもちろん酌人として届出の要あり、これらは県令によって健康診断を受けねばならぬ義務がある。

また、女給と酌人とは公課のうち相違があるから、このあいまいな飲食店をそのまゝ放任することは、料理業者の営業を妨害するばかりでなく高い税を払ひ、健康診断を受けねばならぬ酌婦は公衆衛生の犠牲者となるから、本署としては一応業者に警告を与へ、尚改めない向きには相当の方法を講ずるつもりである。」

と根木署長は述べました。

健康診断は検黴、すなわち性病検査の事で、娼妓が受けるのは当然のこと、酌婦も売春を前提としているのが公然の事実なので検査を受けていました。

カフェーの女給も健康診断を受けろというのは女給が売春行為をしているのと同義なのです。





by gionchoubu | 2018-12-29 11:34 | 亡くなった奈良の遊廓 | Comments(0)