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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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大和郡山 岡町ぞめき五

大和郡山 岡町ぞめき五_f0347663_15164264.jpg
               廃墟の間に立つ違和感の多い公衆電話

昭和三十三年二月五日の『山和タイムス』によると売春防止法施行前に、郡山芸者斡旋所では芸者の通称“あかし花”を廃止すると発表しました。

これは売春防止法、風俗取締法の完全施行から料理屋が午後十一時で営業をうちきるので、必然芸者の“あかし”もご法度となったもの、で今後芸者があかし花を別にして生活がなりたつかが最大の問題となっている、という記事がのりました。

『全国遊廓案内』によると明し花は・・・芸、娼妓を客室に一夜を明さす時に附ける代金、という説明がなされています。

戦前でも芸妓の売春は当然法律違反で、娼妓の鑑札を持った女のみが合法で、芸妓で男を取る場合は芸妓鑑札と娼妓鑑札両方持つ、いわゆる二枚鑑札が必要でした。

花街では一部の芸妓を除き売春は広く行われていました。ただこれを公にするのはタブーで、『全国花街めぐり』で松川次郎はこれにかかる費用を特別祝儀という言葉で以って全国の芸者の相場を知らせてくれました。

勿論一流の花街は別で、例えば東京の新橋では「特別祝儀の利くのは無論三流以下の妓で~」とあります。

大和タイムスにこの記事が載った時にはすでに娼妓は存在せず、旧娼妓は酌婦の名目で客をとっていました。

大和郡山の岡町に芸妓がいたのは、郡山東岡、岡町検番があった事でも間違いなく、この岡町検番が出した『新地 岡町小唄 郡山行進曲』(大和郡山市立図書館所蔵)が有りますので紹介させていただきます。

岡町小唄 谷しめ子作曲

一、古ゝは郡山さくらの頃を
   赤い白いのかほさへおぼろ
    うかれてるよな花吹雪ヨ

一、駒止めさくらに城址跡のお宮
   お堀めくれば龍華山よ
    春の郡山花の里ヨ

一、夜のとばりが廓を深めりゃ
   白い襟足イットの香り
    恋の岡町灯がおどるヨ

一、つらい浮世をたれ故赤く
   咲いて咲かせた廓の花は
    霧の情でよみがへるヨ

一、古ゝは郡山廓の夕
   鹿乃鳴く音はき古へをせぬが
    いきな音じめが耳につくヨ

祗園小唄のように四季が入ると年中お座敷で踊れますが、岡町小唄は春のイメージが強すぎるようです。

郡山行進曲 谷歌水 作詞曲

一、行きによろうか戻りによろか
   ゆきも帰りもよらずにやすまぬ
    あの子待つ街ホンニソダソダ恋の街

一、足をとめるは駒止めざくら
   思い残すは城跡のお宮
    妾しやあなたとホンニソダソダ気を残す

一、更けりやいや増ちて想ひは募る
   つのる思ひに逢へない夜は
    わざとうかれてホンニソダソダ泣くわたし

一、誰に語ろぞ妾しのハート
   秘めた乙女のあのカーフラブよ
    あなたありゃこそホンニソダソダ苦労する

一、心一すじ矢田町通り
   蝉もさ、蝉もうかれて通る
    通りや賑うホンニソダソダ柳町


大和郡山 岡町ぞめき五_f0347663_15191783.jpg
                      以前の画像
大和郡山 岡町ぞめき五_f0347663_15195150.jpg
                    現在のその裏側(奥の旅館の裏)
大和郡山 岡町ぞめき五_f0347663_15211414.jpg
       東岡町の近くの山新地、大門湯(かつて遊廓入り口に大門があったか?)
       東岡町銀座・・・新聞に載れどどの辺りか不明、NTTの電話機とともに
       未消化のまま、一旦東岡町遊郭跡を離れます。

→地元のかたより情報頂き、東岡町銀座は存在しなくて、近鉄郡山駅から東岡町に至る商店街を銀座通りと言う事でした。


by gionchoubu | 2018-11-14 15:26 | 亡くなった奈良の遊廓 | Comments(7)
Commented by 箕山 at 2022-05-03 00:29 x
近くで生まれ育ちましたが、我が家では岡町は行ってはいけない場所。。なので興味深く読ませていただきました。
東岡町の北側は南郡山町なのですが、私が子供の頃は「箕山新地」を使っていました。祖父の戸籍を確認したところ南郡山町になっていますので、通称として使っていたのかもしれません。ちなみに自治会名は今でも箕山新地のはずです。
もう一つ、東岡町銀座ではなく、たぶん銀座通り商店街のことだと思います。近鉄郡山駅から線路に沿って岡町の手前までの通りは、以前、銀座通りと言っていました。今では人通りも少なくひっそりしていますが、昔はそれなりに賑やかな通りでした。
少しでも gionchoubuさんの疑問が消化できればと思ってコメントさせていただきました。
Commented at 2022-05-03 00:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gionchoubu at 2022-05-07 22:45
> 箕山さん、地元の方からご教示頂けるのは心強い限りで感謝します。なにせ岡町は、全国遊廓跡数あれど、もっとも気になる場所の一つなので、とても嬉しいです。早速訂正させて頂きました。
Commented by gionchoubu at 2022-05-07 22:52
> 箕山さん
東岡町の南側は南郡山郡ではなのでしょうか?
Commented at 2022-05-07 22:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 箕山 at 2022-05-09 19:30 x
お役に立てればと思ったのですが、「東岡町銀座」は少し早計だったかもと反省しています。もっと古い時代には東岡町銀座があったのかもしれないので。すみません。東岡町銀座の記述が出ている文献で、それが銀座通り商店街でつじつまが合えばよいのですが。
Commented by 箕山 at 2022-05-09 19:33 x
気になって町名を調べましたら、東岡町の北側は南郡山町、南側は柳町、さらに南は天井町になっていました。すべて大和郡山市になります。
町名調べにはyahoo地図が便利です。南郡山町は範囲が広く、箕山新地や下箕山町などの住所表記を使っていたのかもしれません。
柳町の範囲も広く、おまけに飛び地があちこちにあるようです。東岡町の南側の柳町は狭い範囲のようです。