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by gionchoubu
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亀岡の花街 芸者スト 前半

昭和三十年七月七日の京都新聞
『紅いスト・亀岡版』『晴着売っても』『さりとは辛いロウ城戦』
「みなさん。さきほど料理組合の方から“余り我をはらずこの辺で・・・”と言ってきましたが、私達はあくまで初志貫徹のため闘うべきだと思いますが」
「異議なし」「当り前ですワ」盛んな拍手と黄色い声援が飛ぶ。去る一日から三味を捨て、お座敷着を脱いで無期限ストに突入した亀岡芸者組合(山本たに組合長、組合員二十三人)の組合大会風景だ。
スト大流行の世の中だが、芸者ストは福岡、金沢、綾部について全国四番目という。
これは「待遇改善、花代据置反対」などの要求項目のかげにひそんでいる“人権無視への闘い”と置屋女主人との“感情的対立”をはらんだ「東雲(しののめ)のストライキ亀岡版」―。
ことの起こりは亀岡市置屋組合(加盟店六軒、内田庄太郎組合長)が一日から検番を料理業組合(加盟十二軒、中田正平組合長)との共同経営とし、花代を一時間三本(百八十円)から四本(二百四十円)にしたが、芸者の手取りは手数料等差引かれて一時間十七円十銭と据置かれた事から日頃の不満が爆発した。
ネエさん達は一日朝置屋組合に
1、芸者の手取りを花代の値上げと同率の約二割五分引上げよ
2、組合員を検番に参加させよ
3、検番行事はあらかじめ組合員と話合え
4、組合員の慰安行事をせよ、
等の要求書をつきつけ山本組合長宅にロウ城
1、 料理業者と置屋業者が共同経営する検番に業者でない芸者は加わることは考えられぬが協議してみる
2、 検番会議に芸者の列席と発言権は認めるが議決権はない
3、 花代は有利になるよう考慮する
4、 慰安会は用意しているとの回答を受けた。
しかし置屋を飛び出しわずかな見回り品と毛布などを持ち込んでロウ城までした強硬態度のうちにはもっと深刻な生活がひそみ、女の感情問題も顔をのぞかせているようだ。
置屋では六畳一間で月千五百円の間代それに食費三千円、雑費などを含めて月五千円を支払っている。しかも大ていお座敷で食事をするので食費の負担は痛い。
一方手取り平均一万円前後という。いくら田舎芸者でも衣装は商売柄だけにチャチなものは着られず、パーマ代、履物、化粧品と数えれば月五千円では切り回せるハズがない。
しかも組合員の大半が子供や老いた両親をかかえた一家の大黒柱。「お座敷着を売ってでも要求が通るまでがん張らなくては」という悲壮な決意もうなずける。
更に内田置屋組合長を除いて五軒の置屋は女主人、ちょっと不平をいおうものなら「文句があるなら出てお行きっ」といったあんばいでこんどのストもこの大家と店子的な潜在感情が無意識のうちにつもった結果の現れだと見る向きもある。
交渉は二日正午物別れとなったまま具体的な話合いは行われておらず五日夜木村亀岡市会議長があっ旋に入ったが芸者側は初志貫徹まではと依然強腰だ。
置屋組合側の回答書で「これに不満なら亀岡芸者を入れ替えることも考えている」とのクギが一本さされているのに対し「イザとなれば引き払って京都市内にでもいきますわ」の覚悟の程を示してはいるが、ひいき客や料亭に迷惑をかけているのが気がかりだとさすが人気商売だけに悩みもちょっぴり。
このストが果して置屋側に猛省をうながす機縁になるかわどうかは別にして、ハデで陽気な芸者家業もストをやらねば食えぬ時世―“さりとは辛いネ”の名文句がしみじみ胸をつく。
by gionchoubu
| 2018-02-01 11:35
| 京都の花街・遊廓
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