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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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加賀女 その二、片山津温泉

加賀女 その二、片山津温泉_f0347663_11372390.jpg
                     片山津温泉の芸(舞)妓達

松川二郎著『全国花街めぐり』を読むと、加賀の山中温泉の妓はシシの異名があり、その由来が、その昔戦国時代の落武者の妻女や娘達が生活の資を得る為に、頭に風呂敷を冠って春を売った、その格好が越後獅子に似ていたのでシシと呼ばれたという言い伝えを紹介しています。

前回申し上げた様に、もし加賀女が武家の妻女が由来とすれば、これも富樫一族の悲哀とリンクできる事になります。

北陸の温泉郷を見て行くと、加賀の山中温泉ではこういった女に「太鼓の堂」粟津温泉では「小鳥」片山津温泉では「鴨」という異名があり、『全国花街めぐり』には載っていませんが、すぐ近く福井県の芦原温泉で私が芸者衆に聞いた時、芦原温泉では最近まで芸妓は「般若」のよび名が有ったと教えてくれました。

ちなみに『全国遊廓案内』で粟津温泉の女がシシとありますが、是は間違いで粟津は小鳥、山中がシシが正しい呼び名です。

松川二郎は昭和二年に誠文堂より『名勝温泉案内』を出しており、ここで

√薬師山から湯座屋を見れば、シシが髪結て身をやつす。   山中節

√鉄砲かたねて来た片山津、鴨もうたずに空もどり。    片山津節

√鳥は鳥でも粟津の鳥は、男よろこぶ機嫌取り。     粟津温泉節

各温泉の名物節を画きとめております。この片山津節の意味は、せっかく片山津まで来たのに、鴨も撃たずに(芸者と一夜を過ごさず)帰るなんて、なんと勿体無い事をするお方・・・といった意味になります。

片山津節には

√獅子は怖ろし、小鳥は小さし、鴨の程よい片山津
        鴨は浮寝の柴山潟に鴨と浮寝をしてみたい

他の北陸温泉郷の獅子、小鳥より鴨芸妓がいいよ、と自慢しています。

また、山中節にも

√山代茸狩り、粟津は小鳥、鮎は山中でよく釣れる、鴨をうつなら片山津と唄われていますので、よほど片山津の鴨芸妓は有名だったようです。

昭和四年頃には60人ぐらいだった芸妓も、昭和四十年代には400人近く膨れ上がり、置屋も30以上あったとの事、そして大正9年に建てられた検番より各旅館に芸妓を派遣していました。

酒の相手は勿論、散歩にも付き合ってくれるし、女房気取りで靴下のほころびまで縫ってくれ、始終お傍に付きっきりだった芸妓さんはもう片山津の昔話になってしまいました。

しかし私が片山津を訪れた際、ご当地グルメ“片山津の鴨バーガー”として片山津の鴨を胃の腑に納める事ができました。

*私が片山津を訪れていた時の様子です。IIGAINE 片山津温泉さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/katayamazu/archives/51594551.html


加賀女 その二、片山津温泉_f0347663_11385444.jpg
加賀女 その二、片山津温泉_f0347663_11383219.jpg
       片山津温泉の旧検番が花館として見学できます。最初の画像も入口に掲げられていました。
芸妓さんの名が入った提灯です。

by gionchoubu | 2016-01-03 11:45 | 京都の花街・遊廓 | Comments(0)