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by gionchoubu
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夏目漱石と遊廓 その二

『吾輩は猫である』で、東風君が同志で催す朗読会の協力を“吾輩”の飼い主である苦沙味先生に持ちかける場面に見番の下りがあります。
「それぢゃ一人で朗読するのですか、又は役割を極めてやるんですか」
「役を極めて懸合(かけあい)でやって見ました。其主意は可成(なるべく)作中の人物に同情を持って其性格を発揮するのを弟一として、夫に手真似や身振りを添へます。白(せりふ)は可成其時代の人を写し出すのが主でお嬢さんでも丁稚でも、其人物が出てきた様にやるんです」
「ぢゃ、まあ芝居見た様なものぢゃありませんか」
「えゝ衣装と書割がない位なものですな」
「失礼ながらうまく行きますか」
「まあ第一回としては成功した方だと思います」
「それで此前やったと仰しゃる心中物といふと」
「其船頭が御客を乗せて芳(吉)原へ行く所なんで」
「大変な幕をやりましたな」
教師丈に一寸首を傾ける。鼻から吹き出した日の出の烟りが耳を掠めて顔の横手へ廻る。
「なあに、そんなに大変な事もないんです、登場の人物を御客と、船頭と、花魁と仲居と遣手と見番丈ですから」
東風子は平気なものである。主人は花魁という名をきいて一寸苦い顔をしたが、仲居、遣手、見番という述語に付て明瞭の智識がなかったと見えて先ず質問を呈出した。
「仲居といふのは娼家の下婢にあたるものですかな」
「まだよく研究はして見ませんが仲居は茶屋の下女で、遣手といふのが女郎屋の助役見た様なものだろうと思います」
東風子は先っき、其人物が出て来る様に仮色(こわいろ)を使ふと云った癖に遣手や仲居の性格をよく解して居らんらしい。
「成程仲居は茶屋に隷属するもので、遣手は娼家に起臥する者ですね。次に見番と言ふのは人間ですか又は一定の場所指すのですか、もし人間とすれば男ですか女ですか」
「見番は何でも男の人間だと思ひます」
「何を司って居るんですかな」
「さあそこ迄はまだ調べが届いて居りません。其内調べてみませう」
これで懸合をやった日にや頓珍漢なものが出来るだろう・・・というのが吾輩である猫の感想でした。
けっきょく、この朗読会は東風君の身振りが余りに大げさで、傍聴していた女学生が一度にわっと笑い出し、朗読会は頓挫、それ以上続ける事が出来ませんでした。
第一会としては成功だと称する朗読会がこれでは、失敗はどんなものだろうと想像すると笑わずには居れない・・・が吾輩の感想でありました。
見番は花街用語で芸妓さんを司る組合事務所で、東風子が思っているような人の職業ではありません。
現在、見番という言葉は馴染みない言葉で、花街に興味や関係のある人以外はまず知らない単語です。
当然漱石は意味を知って使っているのですが、中学校の教師の苦沙味や詩人の東風君が知らないという設定で物語が成立しているのを考えると、明治の後半でも見番は一般の人の口に上ることは、あまり無かったようです。
by gionchoubu
| 2015-12-21 11:46
| 遊郭・花街あれこれ
|
Comments(4)
山口瞳の血族も名著です
0
> 番太さん
山口瞳の著書は読んだ記憶がありません・・・
山口瞳の著書は読んだ記憶がありません・・・
神奈川柏木田遊郭が主題で遊郭赤線好きには必読名著かと思いますが(笑
> 番太さん
情報有難うございます。機会があれば読んでみます。
情報有難うございます。機会があれば読んでみます。
