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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


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張店、陰店、写真式・・・全国遊廓案内より その6

f0347663_11472522.jpg
熊本、二本木遊廓、遊女は赤襟を返しています。

滋賀県の部

彦根町遊廓・・・85、福岡、佐賀、埼玉県の女が多い

京都府の部

京都祇園遊廓・・・30、近県、及九州地方の女が多い
京都宮川町遊廓・・・330、九州地方の女が多い
八幡町遊廓(橋本)・・・75、中国、四国、九州方面が多い
中舞鶴町遊廓・・・23、多くは近県の女

大阪府の部

大阪堀江遊廓・・・43、大阪府の女が最も多い
大阪市飛田遊廓・・・2700、九州四国方面の女が多い

奈良県の部

奈良市木辻遊廓・・・318、大阪府の女が最も多く、次は奈良、京都の順である
郡山町洞泉寺遊廓・・・150、奈良、京都、大阪地方の女が多い

和歌山県の部

大島村遊廓・・・34、三重県、和歌山県の女が多い

兵庫県の部

西ノ宮遊郭・・・350、長崎、熊本地方の女が多い
神戸市福原遊廓・・・1320、長崎県人最も多い
神戸兵庫市新川遊廓・・・約200、熊本、長崎、福岡県の女が多い
高砂町遊廓・・・64、福岡県の女が最も多く、次は熊本、徳島と云う順
室津遊廓・・・30、九州の女が多い

近畿地方も陰見世が優位、娼妓は地元意外、九州地方が多い印象です。

中国地方

岡山県の部

岡山市東遊廓・・・約400、九州地方の女が重
岡山市西遊廓・・・350~360、九州地方の女が多い
津山市材木町遊廓・・・約90、重に近県の女
下津井町遊廓・・・12,3、四国、九州地方の女
倉敷市遊廓・・・103、九州人が最も多く、次は香川県の女
玉島町遊廓・・・50、熊本、鹿児島、香川県等の女が多い

広島県の部

福知山新町遊廓・・・160、中国、四国、九州辺の女が多い
府中町老松遊廓・・・96、熊本県、福島県の女が大多数を占めている
鞆町遊廓・・・約40、四国及九州地方の女が多い
尾ノ道市遊廓・・・220、四国九州地方の女が多い
糸崎町松浜遊廓・・・記述なし、重に同県下の者と、岡山、山口地方の女が多い
海町遊廓・・・約20、九州及四国の女が多い
竹原町遊廓・・・125、殆ど福岡県の女が大多数
呉市吉浦遊廓・・・110、九分通り迄は九州の女
音戸町遊廓・・・85、福岡県、熊本県の女が多い
厳島町遊廓・・・14、宮城県、鹿児島県の女が多い

山口県の部

柳井町遊廓・・・約80、九州地方の女が多い
徳山市遊廓・・・約100、九州地方の女が多い
山口市後町遊廓・・・80、重に県下の者多い
宇部市遊廓・・・130、山口県の女が多い
舟木町遊廓・・・約100、山口県、熊本県の女が多い
清水小月町遊廓・・・約30、山口県、福岡県、熊本県の女が多い
特牛町遊廓・・・約30、福岡、熊本、長崎地方の女が多い
新地遊廓・・・約300、山口県、福岡、熊本県の女が多い

鳥取県の部

鳥取市衆楽円遊廓・・・85、島根県、鳥取県の女が多い

島根県の部

松江遊廓・・・65、島根県下の女が多い

中国地方は唯一写真式が陰店を陵駕している地方で、娼妓は九州から来た女が多いいのが分かります。

四国地方

香川県の部

高松市八重垣遊廓・・・180、大阪府及中国地方の女が多い
坂出町遊廓・・・約50、四国地方の女が多い
丸亀市福原遊廓・・・120、愛媛県、福岡県の女が多い
多度津市遊廓・・・120~130、愛媛、福岡の女が多い
琴平町遊廓・・・四国及九州地方の者が多い

徳島県の部

撫養町遊廓・・・約100、主に四国及九州地方の女である

愛媛県の部

北条町遊廓・・・約20、九州地方の女が多い

高知県の部

宿毛町遊廓・・・約10、九州地方の女が多い

四国も九州地方の女が沢山いました。陰店がやや写真式を上まっています。

九州地方

福岡県の部

八幡市白川遊廓・・・270、主に九州地方の女で、殊に島原方面の女が多い

福岡市新柳町遊廓・・・520、佐賀、長崎、熊本県人が多い
久留米市桜町遊廓・・・150、多くは福岡県と大分県の女
大牟田市遊廓・・・180、熊本県、福岡県の女が多い

熊本県の部

三角町遊廓・・・40、殆ど熊本県の女計り

鹿児島県の部

鹿児島県常盤遊廓・・・353、本県の女

佐賀県の部

佐賀遊廓・・・138、主に九州地方の女
東川副村諸富遊廓・・・130、主に九州地方の女が多い

長崎県の部

早岐町遊廓・・・約30、重に近県人
大村町遊廓・・・約70、殆ど本県下の女

大分県の部

別府市遊廓・・・470位、殆ど各地人の寄り集まり
大分港遊廓・・・190、全部近県の者計り

宮崎県の部

宮崎県・・・25、主に大分県及本県下の女
細島遊廓・・・約40、鹿児島県人の娼妓が多く
油津町遊廓・・・38、宮崎県及び鹿児島県の女が多い
都の城市宮丸遊廓・・・90、宮崎県の女が最も多く、次は広島県

沖縄県の部

那覇市遊廓・・・約120、琉球の女及九州地方の女が多い

九州はほぼ九州地方の女で占められていました。面白いのは大分を除いて圧倒的に陰店が多いことです。三角は張店まで出していました。これは写真式を推奨する中央政府の意向など何するものぞ、という九州人堅気だったかもしれません。

最後に外地をみていきますと、

樺太地方

豊原町豊原遊廓・・・118、朝鮮婦人もいるが八割迄は内地の女
真岡町遊廓・・・58、多くは北海道及東北地方の女

台湾地方

彰化街遊廓・・・40位、内地人及少数の朝鮮人
花蓮港遊廓・・・約80、朝鮮人と内地人とほぼ同数
台南市新町遊廓・・・110、鹿児島県の女最も多く、次は長崎県、熊本県の女
高雄市栄町遊廓・・・150、二三十名の鮮人の他は全部内地の女
馬公街遊廓・・・約150、中には朝鮮人も居れば、本島人も居るが、内地人が一番多い

朝鮮地方

釜山牧島遊廓・・・130、福岡県、長崎県の女が多い
釜山緑島遊廓・・・約120、九州方面の人が多く
鎮海面遊廓・・・70、鮮人が二十人いて、他は長崎県、熊本県の女
馬山壽町遊廓・・・約50、全部朝鮮の女計りである
馬山府萬町遊廓・・・約40~50、朝鮮人の女が多いが、日本人の娼妓もいる
吉野町遊廓・・・70、鮮人娼妓が二十人居る。内地の女は主に長崎県、大分県
晋州面大河洞遊廓・・・重に朝鮮人多く内地人は比較的少ない
大田面遊廓・・・52、中には鮮人の女が二十人、内地の女九州人が三十二人程
金州相生町遊廓・・・50位、内地人が半分朝鮮人半数位
仁川府敷島町遊廓・・・200位、内地人の娼妓多く、朝鮮の女も相当居る
木浦遊廓・・・78、内地の女は四十四、朝鮮の女は三十四人居る
京城府弥生遊廓、150、鮮人女二人、あとは全部内地の女、中でも長崎の女が最も多い
京城府新地遊廓・・・900、長崎、熊本、福岡地方が多く
兼二浦面遊廓、鮮人娼妓は140人居て、朝鮮の女も4,50居る
平攘府賑町遊廓・・・内地人150、朝鮮人130、内地人は主に長崎人が多い
元山陽地洞遊廓・・・約80、朝鮮人半分内地人半分
成興花咲町遊廓・・・120、内地人と朝鮮人と半々位
羅南面美吉町美輪之里遊廓、約120、朝鮮人の娼妓約六十人居り、朝鮮人の娼妓が約六十人
清津星ケ丘遊廓・・・140、鮮人三十人、内地人は主に長崎県人百十人
会寧面北新地・・・約80、内四十人が内地人で、他の四十人は朝鮮人

関東州地方

大連市逢坂町遊廓・・・約500、内朝鮮人が百五十人居る。他は全部内地人で九州、中国地方の女が多い
旅順支那町・・・110、女は長崎、広島、福岡、愛媛の順

外地で多いのは九州、特に長崎県の名が多く挙ります。そして朝鮮は勿論、台湾、樺太、関東州(満州)とも、娼妓になった内地人以外は朝鮮の女性が多かった事も分かります。この辺りの事情は機会があれば踏み込んで見たいと思います。

又、見世の形式は、樺太の二遊廓が張店、台湾は主に写真式、朝鮮は陰店だったり写真式だったり、吉野町遊廓は張店でした。関東州も陰店一つに対して写真式が二ヶ所でした。

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さて、『全国遊廓案内』の著者はどうやって日本全国、外地までの最新の遊廓の情報を得ることが出来たのでしょうか。私が調べた限り、発行者の佐藤丘巣や編者、発行所の日本遊覧社の実態は不明で何の情報も得ることは出来ません。

此れだけの情報を集めるには、電話、もしくはアンケート形式の郵送によるものが思いつくのですが、記述は均等からほど遠く、北海道など、娼妓数と妓楼数のみを一行、二行で片付けるひと塊の地方がいくつか存在するのは不自然です。そもそも無名の人物や実態のはっきりしない出版社からの依頼を、遊廓側が答えるはずもないと考えます。

逆に中国地方や朝鮮など、娼妓の出身地や細かい情報が細かく書かれた地域もあり、地方による情報の温度差みたいなものが強く感じられます。

又、粟津温泉の項に「所でプロには又プロ相応の遊び方がある。表向きでは出来ないが、事実上茲の旅館の女中は殆ど湯女の一種で、こっそり女中頭に申し込めば、美しい当番の女中を廻して寄越す。当番の女中は前に云った芸妓と同じく、すっかり女房気取りで身の回り一切の世話から、酒、談話、唄の相手迄をも勤めると云う、誠に変った仕組みで、同じ女中仲間でも、客の着いた女中は、女房気取りで他の女中に用を命ずる事が出来る。」といった様な、実際遊んだ人からでないと中々書けない情報も随所に見られます。

『全国遊廓案内』の一年前、誠文堂から出版された『全国花街めぐり』という本があります。著者の松川二郎は地方の民謡を書き、名物を書き、全国の温泉を書き、美人行脚を公にした人で、旅のプロを自認した人です。

彼が『全国花街めぐり』を書くにあたり、最新の材料の供給は全国の新聞社の情報網を使いました。松川自身、過去読売新聞社に勤めていたので、その経歴を最大限に生かしたことになります。

ですから『全国遊廓案内』もこの方法なら、土地の新聞社記者諸君から、比較的簡単に情報を得られたはずです。これなら、新聞社に知己のない地方の情報は得にくかったという側面も浮かびあがります。

しかし全国の新聞社諸氏を動かせる人物がそうそういたとも思えません。私は『全国遊廓案内』にアドバイザーとしてか、なんらかの形で松川二郎がかかわった可能性があると思います。

一笑、失笑、苦笑、蔑笑、無視は当然のことと思いますが、まあ、思うことは自由だと
お許しください。

『全国花街めぐり』後編予告で松川は「しかし後編の一大特色・・・興味の中心は、何といっても、朝鮮、台湾以下植民地の新花街を収めんとするところであろう。日本の遠征美人に交って活躍しつゝある朝鮮美人、支那美人、露西亜美人、台湾美人などの華やかさと、内地とは全く異なった花街風景及びその情緒である」と書いています。

そして『全国花街めぐり』の続編はついに日の目を見る事はありませんでした。






by gionchoubu | 2015-11-24 11:52 | 遊郭・花街あれこれ | Comments(2)
Commented at 2015-11-29 14:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gionchoubu at 2015-11-30 18:29
遊郭部様

ブログ御覧頂いてありがとうございます。実は私も遊郭部様のブログをよく拝見させていただき参考にさせて頂いております。

何分遊郭跡、花街跡を訪ね歩くのは孤独な作業で、同じように各地の遊里の残像に思いを寄せるブログは幾つかありますが、他ブログ同様大変励みになっております。

遊郭部さんが『夜の女性街ガイド』を復刊されたとき、全国で何十人か、何百人かわかりませんが小躍りして喜んだはず、実はわたしもその一人でございます。

また他にも興味深い、存在すら知らない本が遊郭部様が運営されているカストリ出版には幾つもありますので、ぜひ購入させていただき、ブログに反映させていただく所存です。

今後ともよろしくお願いします。