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上方名物やとな

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かつての大阪、新世界の南陽新地はやとなの街でした。最盛期にはやとなの舞妓、やとなの幇間までおりました。

昭和六年刊、酒井潔著『日本歓楽郷案内』の大阪歓楽郷案内の第六章『上方名物やとな』は当時の擬似芸妓としてのヤトナの等身大の姿を映し出しています。

「上方特有の職業婦人にやとなというものがいる。芸妓の役目と娼妓の役目と兼ねているが、私娼ではない。ちゃんと公認された存在である。やとな倶楽部とか、組合というものがあって、客の求めさえあれば飲食店だろうと、ソバ屋だろうと、出先の上下はかれこれ言わぬ。

歌沢や常磐津など注文したって、それは注文するほうが野暮であるが、俗歌や端歌の一つ二つくらいは、ポツンポツンと三味の音にあわして歌ってもくれよう。その代り花代もずっと安い。

仲居上がりもいれば、お茶引芸妓のなり下がりもいる。大きな宴会などがあって、芸妓が出揃って間に合わぬ時は、やとなでも呼んで散在しようということはあり勝なことだ。」

やとなが誕生したのは奈良か、京都か、大阪か分かりませんが、とにかく関西地方で爆発的に繁栄しました。四国、中国、東海地方まで広がります。北陸でヤトナの話は聞きませんので、芦原、片山津、山中などの温泉芸者が盾となってやとなの進出を食い止めたものと思います。現在関西でヤトナの話は聞きませんが、四国などでは、まだヤトナさんが生き残っているとい話は仄聞します。

「二流三流の料理屋でも結構だから、女中に命じさえすればすぐに呼んでくれるはず。別にうるさい規則があるわけでもなく、やかましい習慣もないからやとな買いは簡便である。」

と、同書は教えてくれます。うるさい規則とは本芸妓を呼ぶ場合に比べて、という事です。

「芸もたいしてできないし、さればといって娼妓までなり下がるのも気がひけるし、売笑婦になって秘密稼ぎはなおいやだという、あらゆる意味においての日和見的な傾向をもつのがたとなの特徴であろう。けれども芸妓や娼妓よりずっとお金がたまる商売だそうだから、われと思わん方々はこぞって結婚の予約申込をすべきである。いいチャンスといい対手さえあれば、いつでも足を洗おうとしているお姐さんたちが多いのだから、思ったよりも案外はかばかしく相談がまとまるかも知れぬ。」

さて、いくら安いといったって、当時の男共はなぜ調子はずれの三味線を弾くヤトナを揚げて夜な夜な騒いでいたのでしょうか?

ちゃんと答えも『日本歓楽郷案内』に出ております。

「ええ、彼女と雲隠れする方法?」そんな野暮なご質問は・・・女中にさえ頼めば、一にも金、二にも金の色町のならい、そこはそれーねえ。それとも、お土産いただくのが恐いような方は、最初から素性のしれない女など御対手にしてはいけない。週一回ずつ検査をやる娼妓からさえ、われわれはしばしば結構なおみやげを頂戴することがあるのだから。

このやとな、すでに大正時代に東京進出を果たしたことは果たしたのですが、東京には定着はしませんでした。苦労を厭うヤトナのやわな足では天下の険である箱根の峠を越えることが出来なかったのか、あるいは伊東や熱海の芸者衆が身をもってやとなの攻勢を阻んだのか、今の私に答えを見出すことは出来ません。


by gionchoubu | 2015-10-18 11:32 | 雇仲居 | Comments(2)
Commented by 番太 at 2015-10-20 18:24 x
夫婦善哉のヒロインはヤトナですが春を売ったのでしょうか?W
Commented by gionchoubu at 2015-10-21 14:32
> 番太さん
『夫婦善哉』の森繁・淡島のコンビが後年、『駅前旅館』でいい味だしていました。なにより高度成長期のエネルギーが画面から感じられます。