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by gionchoubu
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五条楽園ぞめき その十五

先ずは安全剃刀とあだ名を付けられた吉備君葉という娼妓に関して・・・
「君葉は明冶六年十月生る。実名をそのと称し、鳥取県鳥取市瓦新地吉備宗七の次女なり。明冶二十二年三月を以て開業す。開業当時は七条新地秋篠某方に稼ぎ居れり。客に接する中々面白く、殊に僧侶、書生の受能く、毎夜此等の客の招かざる事なき位。容貌はさして美人とは云れねど、愛嬌の能為め君葉、君葉と喧し。左れば安全剃刀と云も僧侶の好む点に於ては皆一つ。」
鳥取瓦町といえば、衆楽園遊廓と呼ばれた大きな花街があった所です。どういう事情で彼女が七条新地に来たのかは知る由がありません。
安全剃刀は僧侶が髪を剃るのに愛用するので、お坊さん御用達の娼妓さん、即ち安全剃刀なのでしょう。
顧客が僧侶と学生さん、困ったものです。・・・五番町も宮川町、下河原もお坊さんが多かったらしく、又祇園乙部(現在の祇園東)では、つい最近まで、三高のマントを羽織った学生と娼妓の幽霊がでる、と噂されていました。まさにお坊さんと学生の街です。
同じ君葉でも青木君葉は芸妓で、つけられたあだ名は千本座。
「君葉は七条新地部内に住む青木宗吉の姉にて、母親は存命なるも、父は疾に死分れり。本名八重、本年三十歳なり。以前は伏見中書島に稼ぎ居りしも、去る明冶二十三年の七月より、此土地に開業したり。歌は兎も角として、三味中々達者なり。容貌も可なりにて、座敷面白く、随分流行し居れり。今女を千本座に比す謂なきにあらず。古き情歌にも、其吉野にきの多い事を歌へり。名詮自称亦無理なし。」
千本座は千本通りにあった人気のあった芝居小屋です。最後のきに○印がついているので、千本→木→気をしゃれたものらしいのですが、筆者の意図はいま一つ掴みきれません。
一方、有本駒路という娼妓には、新京極に有った幾代席のあだ名が付けられました。
「駒路は本名こまと云ひ、明冶六年十月生まれ。実家は紀州和歌山に在りて、暫時大坂灘波新地に娼妓たりしも、後ち七条新地の木村源太郎方の娼妓となれり。容貌可なりにて中背。性着実能く、客の意を汲取り能く満足さす故に、老若に拘はらず幾代席と同様、人気あり。左りとて腮(あご)の短き面は見ざれども鼻の下の長き客人多く見受けり。」
最後は建仁寺内の楠という判じ物みたいなあだ名をつけられた七条新地の芸妓
「いまは七条新地の長女にて、明冶元年六月三日に生る女は四、五年前に暫時此土地にて玉子と称し芸妓に出て居りしが、後ち伏見中書島に転じ、昨年十二月一日より再び此地より自前にて稼ぐ事となりたり。肉は少く太く、容貌は十人並にて至て上品に構へ居れるが、此妓の癖として酒を呑めば場所を嫌はず寝入って仕舞と云う一癖あり。芸は舞二調共に能く、土地に似ざる芸妓なりと、是をして建仁寺内藪中の楠といふべし。」
四人の寸評を読めば、なんとなく日清戦争開戦前の七条新地の様子が分かります。京都の他廓の芸娼妓も紹介されていますが、ほぼ出身は関西、西日本です。
しかし七条新地の娼妓さん。甘い言葉に釣られると、京都を離れてからトンでもない目に会うかもしれませんよ。同誌にはこんな記事も載って居ました。特に梅毒検査の日には隙を見せてはいけません。
「近頃京都の娼妓を扇動して、東京、名古屋を始め其他の地方へ仕代を勧むる悪漢あり。検黴日には、検楳所の近傍に徘徊して、娼妓の善悪を見て、而して改めて、其の娼妓を茶屋より招き、頻りと勧むるなりと、既に此罠にかヽりし者数名ありとか、注意すべし、娼妓諸君よ、小方業の人々よ。」
くわばら、くわばら・・・
by gionchoubu
| 2015-07-08 13:01
| 五条楽園
|
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