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by gionchoubu
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猪崎新地ぞめき 猪崎ものがたり

原稿は早くに出来上がっていたのですが、地元の遊廓に関するあれこれを、遊客からの聞き取りを中心に纏めたという特殊な事情は、今から二十年前と言う時代をかんが見ると、決して平坦な道のりではなかったと推察されます。
全国的に見ても、ごくごく一般の人から聞き取りをして、遊廓の生々しいお話を纏めた本は皆無とはいいませんが、大変貴重なもので、著作者の努力と勇気は、いつか報いられるべきものだと思います。
この取材中心に収録された、遊客の目を通してみた話は、猪崎新地の話というより、日本全国の遊廓の普遍的な事柄が色々浮かび上がってきて興味が尽きません。
本書は (一)猪崎(二)文献に現れた猪崎(三)芸娼妓の出身地(四)芸妓の前借と契約年限と登録年(五)聞き歩き猪崎新地からなります。
(三)芸娼妓の出身地の項に、一般的に芸妓の候補者は、生家が元々貧しいゆえ、小さい頃に娘を花柳界に見売りし、仕込みから舞妓になり、芸を見につけ身を立てるものが多い。一方娼妓は、生活は苦しくない環境で育ってきたが、一家が倒産したり、どうにも生活が立ち行かなくなり、娘が犠牲になったパターンも多かった、とあります。
ですから、娼妓の中には、相当豊かな暮らしをし、家柄もかなりな家でありながら、この世界に身を投じるものもおり、男性経験が無いまま娼妓にならざるを得ないケースの場合は、置屋は以後恐怖心を与えないような指導的な客に初回をたのんだり、営業許可と関係の深い警官に与えたりする事もあったようです。
以上の理由から、芸妓は福知山出身で、福知山で舞妓から芸妓になっても差し支えないが、娼妓は出身地よりなるべく遠い地を選ぶ傾向がありました。
ここに載る芸娼妓の出身地は昭和七年から昭和四十四年(昭和三十三年以降は娼妓が廃止されているので芸妓のみという事になります)の百四十四名のうち、
京都市が一番多く三十二人、続いて兵庫県十八、大阪市十六、鳥取県十一、神戸市七人、福知山市七人、舞鶴市七人と続きます。その他の出身は北海道から長崎県まで、地元から離れれば離れるほど、娼妓率が高かったのかもしれません。
又、(四)芸妓の前借と契約年限と登録年ですが、契約年数は五年が最も多く、昭和八年から十六年まで、四百円から千六百円と、金額に大きな開きが有る事が分かります。
福知山は芸妓も娼妓も送り込みで、お茶屋や待合と呼ばれる家を呼子(呼妓)屋と呼んでいたのは、大阪の影響を強く示唆しており、福知山で明冶の始めに最初に芸妓を置いたのが大阪の人だったのが関係していたのかもしれません。
全国遊廓案内の茶屋揚屋という言い回しは『猪崎ものがたり』全編で出会うことはありませんでした。
正式名は “聞き歩き 福知山・いざき新地 猪崎ものがたり”で福知山市立図書館に所蔵されています。この本を読むためだけに福知山を訪れた価値はありました
by gionchoubu
| 2015-06-19 12:53
| 京都の花街・遊廓
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