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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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芸妓の権兵衛名

芸妓の権兵衛名_f0347663_12064954.jpg
     祇甲 まめ丸さん

芸者さんが持つ名の事を源氏名という人がいますが間違いです。源氏名とは、その昔、遊女の名を源氏物語に求めたもので、芸者さんの名は芸名というのが正しいのです。

芸者さんの名前の付け方には、なんとなく流行の様なものがあり、現在ではお姐さんの一字を頂き、とし花、とし彩、とし輝、とし真菜のように受け継がれるのが一つの流れで、とし筋、などと読んだりします。この流れは随分昔からある様で、噺家さんなども、一門の中で一字をもらい、名を引き継ぐのはご存知の通りです。

芸名には面白い名前があり、このブログのタイトルの画像の一番右はおもちゃと言う名前ですし、昭和の始めの浜松の花街には、金泉のキング、明石屋のヘナチョコ、瓢の宇為多良瓢子と書いてウイタラヒョウコと読ませたお姐さん達がおりました。

昔の芸者名には男名も多く、金沢の主計町に太郎という料理屋がありますが、もともと其の名で左褄をとった芸妓さんにちなんだものです。

男名の芸者は気風の良い東京の芸者にもぴったりで、レコード歌手でもあった藤本二三吉や小唄勝太郎が名を馳せました。

京都の幕末の祇園の芸娼妓名簿など拝見しても、浄瑠璃を語る義太夫芸妓は寅吉、常吉、君介、梅之介などと総てが男名、芸妓、舞妓は女名が多数派ですが、梅吉、米吉、力弥などの男名も存在します。娼妓さんは基本女性名でした。

そのころの島原の太夫さんを見てみると、文車(ふくるま)、瓜生野(うりうの)、八重雲、賤機(しずはた)、古式豊かな遊女の名が並びます。

そもそも何ゆえ男性名を芸妓に用いたか? ある本に、芸者から女性名で、文が送られてくると、旦那連中が困るから、という様なことがかいて有りましたが、非常に一面的で説得力に欠けると思います。

その端は、羽織を着て権兵衛名(男名)を名乗り、「色を売らず、芸を売る」心意気で、その昔、江戸の花柳界の一時代を築いた深川芸者が源流にある、という説はきっぷが良いのですが、実際の所、非合法の芸者などを置いたお抱え主が男名で登録して摘発を逃れた、と考えるのが合理的な様です。

以前祇園甲部の豆まる(まるも丸なら男名ですけど)さんが舞妓時代、あやうく男の名をつけられそうだった、という話をされていたので、男名は芸で勝負をかける芸妓の誉れ、みたいな話を私の方で試みたのですが、周りに男名の芸妓がいないので、その真意はお分り頂け無かったかもしれません。

“祇園の太郎”みたいな男名や、勇ましい“先斗町の萬龍”の様な舞妓が誕生したらとても素敵だと私なんか思ってしまうのですのですけどね。

芸妓の権兵衛名_f0347663_12155760.jpg


by gionchoubu | 2015-03-21 12:17 | 京都の花街・遊廓 | Comments(0)