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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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峰山の花街

峰山の花街_f0347663_12565808.jpg
                峯山の旅 峰山町商工会 傘をもった芸妓は“ちえ”さんです

 わたしゃ丹後の 白ちりめんで 貴方まかせの 胸の内 せめて今宵は
  燃える思いの 一いろに一いろに しみじみと 染めてよね

  
峰山の花街は、昭和三十年の全国花街連盟が出した全国の花街所在地の中に載り、関西の花街としては、遊廓の歴史を持たない、ごく少数派の花街の一つです。

以前から、是非この峰山を訪れたいと思いながらもなかなか実現せず、私にとって年に二度あれば良し、最近は年一度しかとれない連休を頂いたので、やっと峰山に一泊する機会を得て、この丹後半島の城下町を訪れる事が出来ました。

実際、花街としては昭和六十三年ごろ解散されたのですが、全国的にみると、地方都市で平成直前まで存在した方が驚きで、殆どの花街は、昭和四十年後半から、五十年代で消滅しました。これは丁度カラオケの普及と時を同じくしております。

実は前もって、峰山で解散時に一番若かった芸妓さんが、その花街の直ぐ近くでスナックをされていると言う情報を得て、前もって連絡のうえ、客として訪れ色々お話を聞けました。

ママは勢津(せつ)さんの芸名で鈴屋から出た芸妓の経歴を持ち、左褄を取っていた過去があるので、立ち姿も美しく、お店もメンバー制で品があり、よく電話一本で、何処の馬の骨か分からぬ私を入れてくれたものです。

勢津さん、さらに地元の方からお聞きした峰山の花街は、金比羅神社のすぐ隣にあるので、琴平新地、金比羅新地と呼ばれる事もありましたが、峰山の人は新地と呼びました

峰山新地はお茶屋と置屋が一緒で、ちょうど宮川町の有力なお茶屋さんと似た制度ですが、舞妓はいませんでした。そして見番があり、奥に稽古場があったそうです。

舞の流派は花柳流で、これは今の上七軒と同じ、昭和五十六年頃には十六、七人の芸妓さんがいらっしゃいました。

客層は、地元の丹後縮緬の関係が多く、新地はその方面の接待に使われる事が多いのですが、京都で言う所謂“旦那さん”はいらっしゃいませんでした。

置屋として、福の家、鈴屋、橘、野口、むつのやなどがあり、その他は鰻料理の名店で、仕出しの出雲家、さらに金比羅山の境にも立派なな料理屋がありましたが、今は空き地となり、金比羅神社でお会いした初老の男性も、私に「いい写真が取れましたか?」と声をかけて下さり、さらにその空き地を指差し「あの料理屋があれば、ここからのアングルはすばらしかったのに・・・」と惜しんでくれました。

しかし、色んな花街跡を見てきた経験のある私には、峰山の花街跡は、小ぶりながらきれいな状態で保存されているという印象で、JR峰山駅の休憩室に貼られていたイラスト地図でも、その花街風情を観光地の一つとして紹介していましたが、実際見ごたえあります。

実は、私の泊まったホテルの大女将も峰山の芸妓さん、そこからママのいる店の途中にあるカラオケの看板をかけたお店も元芸妓さん、さらにかつてホテルの向かいにあったのが、現在京都の料理屋和久伝さんで、もともと、ここで三千坪の敷地にあった食通に知られた和久伝旅館が前身で、よく芸妓もお座敷を努めたとの事でした。

峰山の花街はもう有りませんが、金比羅神社の秋祭りでは、新地の芸妓さんによる芸能屋台が今も健在で、りょう、小きん、小鈴、すずとみ姐さん達の艶姿に往時の峰山新地を読み取れそうです。

今回の訪問では、勢津さんを始め、京丹後市観光協会、峰山の図書館の方など大変お世話になりました。ブログの中ですがお礼申しあげます。

あ、それと峰山交番のおまわりさん、何度も道を聞いて申し訳けありません。

*大正四年発行の『京都府誌下』によれば大正二年,峰山に35人の芸妓がいたことになります。(2016年1月19日付記)

*『京都年鑑』によれば、昭和三十四年の峰山に置屋十一、芸妓二十四、昭和三十八年には藤沢光の元、芸妓が十六人おりました。(2016年、3月7日付記)


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ちりめん踊り たぶん置屋の野口さんの前とのこと、金比羅さんの向かいの和菓子屋さんのお話では、写真のような若い芸妓さんが、いつも素足に下駄でいつも掃除していた姿がとても印象深いとの事でした。 わがまち峰山
by gionchoubu | 2015-02-04 13:04 | 京都の花街・遊廓 | Comments(0)