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遊郭における廻しに関する一考察 その二




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                 絵葉書に見る吉原:角海老楼、小紫
江戸前落語、吉原を舞台にした『五人廻し』では、まさにこの廻し制という非条理な制度の生んだ悲喜こもごもを描いております。

この話によると、客は前払いで見世にあがり、花魁が来るまで、酒をのんだり、鮨を注文したりして、じっと待つのですが、花魁には客を振ることが許されていました。一晩待っても花魁がこない事もあり、振られる事もあるのですが、これをとやかく言うと野暮のレッテルを貼られるのです。

江戸っ子にとって野暮と呼ばれるのは最大の辱めで、何事も粋にこなすのが身上、楼主のみに利する、この客にとって何のメリットもない、又遊女にとっても大変な労力を課す廻しは、江戸っ子気質を巧みに利用したと言うしかありません。

噺にでる最初の男は、この江戸っ子を鼻にかけた男で、「おれなんざなあ、買った女がそばにいねえから甚助をおこしてポンツク言うような野暮な人間じゃねえんだ。いいか、こっちゃァもう女なんてえのァ飽きてるんだ。そばでなんかされるのはうるせんだ。」と持っていきようのない怒りを若衆にぶちまけます。

二番目の男は気障なうえ薄気味悪く「つまりこの遊びというものがでげすな、二階へ上がる、おばさんや新造衆などが出てきて、そのお世辞をお肴にご酒いただきなぞは、ま、とにかくとして、お引け、閨中のばやいになって、婦人のいるほうが愉快かそれとも・・・かくの如く、だれもいあいほうが君愉快か・・・」
と若衆につめより、花魁がこない代わりに「ここに火箸が真っ赤に焼けている、これをひとつ君の背中にじゅう・・・ッと押し付けてみたい」とその恨みの大きさを表現します。

三番目は理屈の多い男で「ここにこの領収書というものがある。これに台の物(料理のこと)小物などというものを記してあるが、これは僕が、酒食に浪費したとあきらめてええが、この劈頭の、娼妓揚代金という点に至っては、大いに解釈に苦しんでおる」と代金の返金を求めますが、考えてみれば尤もな話です。しかしこれが通らないのが吉原という所です。

四番目は自惚れが強い男で「なァ、客を振るなら田舎者でも振ったらよォかんべえッて、田舎者ォ・・・おらなんざァこう見いても江戸っ子だァ、この野郎」「おらが顔を三日見なければ女ッ子が肺病になるちゅうだ。」「おらのような者をふったら女郎冥利に尽きやァしねえかッてねェ」とえらい剣幕で男衆を困らせます。

最後の男は田舎者のお大尽、実は花魁はこの男につきっきりだったのですが、その男と若い衆のやり取りが、

「(花魁が)いやな客でも我慢すろってえのに、廻らねえだァ・・・おらァにォ惚れてるだァよ」

「恐れ入ります、どうも」

「これが廻らねえといって(他の客が)われにつらく当たるべえ?」

「それなんですよ、玉代を返せなんて、不粋なことを言うのがいちばん困りますんで」

「玉代返せってか?呆れたもんだァ、そんなことを言うのはおおかた田舎者だべ」

といったやり取り方があって、花魁はお大尽に四人分の玉代を出して、四人を追い返してくれ、と頼み、お大尽も快く引き受けます。

ところが、花魁はもう一人分出してくれとお大尽に頼みます。

「(その一人分のお金)どうするだ?」

「あちきがもらって、あらためておまはんにあげます。」

「あんで、あらためて、おらがもらってどうするだ?」

「それを持って、おまはんも帰っておくれ」、

落語の落ちには、無理っぽいものも少なくないのですが、是は見事な落ちっぷりだと思いませんか?

参照:落語百選、麻生芳伸


by gionchoubu | 2014-12-26 12:06 | 遊郭・花街あれこれ | Comments(0)