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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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廓言葉の研究 その一

廓言葉の研究 その一_f0347663_11383482.jpg
                       島原太夫
遊廓や花街は大変縁起を担ぐ世界で、お客が去るのを嫌い、猿と言わずエテ(得て)と呼び、同じく掏るが縁起が悪いのでスルメをアタリ(当り)メと呼び替えました。

その他、お茶を引く、なじみ、せく、初会、など皆この特殊な環境で育まれてきた言葉で、多分漫才コンビの相方も、客に対する花魁を相敵(あいかた)と言うのですが、あるいはこの世界から来たものかもしれません。

昭和三十九年に出版された『廓言葉の研究』は廓言葉の動詞について纏められたもので、この廓言葉の動詞の研究をされながらも亡くなられた文学博士湯沢幸吉郎の意思を継ぎ、門下生達によって世に出されたものです。

廓と書いて“さと”と呼ぶのはかの大石良雄(内蔵助)が大石うきの名で詞を書き、岸治郎三が曲をつけた「廓景色」が有名で、祇園で歌い継がれてきました。

『廓言葉の研究』は古書店でも中々お目に掛かれないのですが、私は以前オンデマンドで買いましたので、名著として珍重されてきたのでしょう。

廓言葉で大変有名なのが吉原のアリンス言葉で、花魁が「わちきは、いっそうくやしゅうありんす」などと、舞台や映画で頭の上から声をだすのを見る事がありますが、これは楼主が、田舎で集めた女たちの方言を隠すため、特殊な言語を発達させたものと言われています。

一方、京都の島原で太夫が使っていたのが「なます言葉」でこれは「主さん一杯くんなまし」、やはり地方の訛を出させない言葉を使いました。

しかし、博士によれば、トニー谷やイヤミが使っていた「ザンス」や、東京の山の手の人たちの「ザーマス」言葉も元は廓言葉で、京の花街で今も使われる、「そうおすな~」の「オス」言葉もこのカテゴリーに入ります。

その他、この研究書は「ござんす」「おざいます」「おだんす」「おざりす」「おざんす」「おっせす」などの廓言葉を、丁寧語、尊敬語に分け、助動詞、自立動詞、補助動詞、形容動詞に分類し、多くの汎例を示し、五段活用させたのがこの名著『廓言葉の研究』なのです。

博士の研究は、吉原や島原などの公許の遊所に留まらず、いわゆる品川などの官が正式に認めていない色里であった岡場所の用語「ごぜえす」「ざります」「なせえす」などにも触れています。

今は使われませんが戦前までは「岡惚れ」という言葉があり、江戸前落語なんかに良く出てきます。東京の岡にたいするのが大阪の島で、沢山あった非合法遊里は島と呼ばれていました。

ひょっとしたら縄張りの意味で使われる「シマ」も元をただせば廓言葉に起源を持つような気もします。


by gionchoubu | 2014-10-22 11:39 | 遊郭・花街あれこれ | Comments(2)
Commented by 植松 at 2014-10-22 14:58 x
祇園東も先斗町も、芸妓さんが「うちとこの廓は・・・」とおっしゃいます。
これは京都では、廓=遊郭ではなく、廓=花街であることを示していると思います。
もともと京都の祇園東や宮川町では、花街の中に芸妓と娼妓が共存したことも関係しているのでしょうか。
Commented by gionchoubu at 2014-10-23 13:08
>植松様
花街という言葉が最初に使われたのが私の知る限りでは文政時代の「花街漫録」ですが、それ以前でもあると思います。又、昔の研究者がもともと花街とは吉原や島原のような公許の遊廓の意味使われていたと書いておられました。
大正~戦前まで、京都、大阪の花街で、全く娼妓さんを置かなかったのは大阪の北新地のみのはずです。
廓という言葉はなんだか温かみがあって、仲間意識も感じられ、私は好きです。