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花街あれこれ *このブログに掲載されている写真・画像を無断で使用することを禁じます。


by gionchoubu

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祇園ねりもの 十七


祇園ねりもの 十七_f0347663_13251046.jpg
 「祇園ねりもの 蝶々売」  早稲田大学演劇博物館所蔵 登録番号 016-0740 掲載の許可を頂いています。
祇園ねりもの 十七_f0347663_11345616.jpg
祇園ねりもの 十七_f0347663_11355974.jpg


                       上、文化十一年の番附 下文化十四年の番附

文化、文政より天保にかけてが祇園の最盛期、ねりものも全盛期を迎えました。
番附も文字だけの文字番附から絵姿が入った番付、さらにこの頃には人気のある芸妓一人を描いたカラー刷りの番附がブロマイドとして沢山出回るようになりました。
文化十一年(1814) あんどう題 花の園 前囃子は猿曳姿の三味線四人、太鼓二人、練り子二十三名、女鷹匠(新や小いな)茶屋娘(井筒や房尾)道成寺(扇九くが路)等、現在まで最古とされる有楽斎長秀の絵番附けが残り、また初めて番附けに練り子の置屋が載りました。
この番附には「祇園境内」と有るそうですが、緑江さんは、ひょっとしたら祇園街を練らず、祇園社境内のみを練り歩いたのかもしれない、と推測されました。


文化十三年(1816) 緑江さんが催行の年には入れていますが本文にはありません。詳細不明。
文化十四年(1817) 緑江さんが催行の年には入れていますが、本文にはありません。長秀の絵番附がありねりものは催されました。この絵番附けは、雑誌「ぎをん」163、で見ることができます。
先囃子は三味線四人、太鼓二人、練り子二十一人、楊弓や女(井の上や、巻の、大原女(万や、十市)等。
早稲田大学演劇博物館浮世絵観覧システムで、文政元年(文化十四年の翌年)頃とした一群の祇園ねりものの一枚絵を探索することが出来ます。年代を特定出来る番附が出てこないので確証は無いものの、いくつかの推察を経て、北川博子氏は竜頭の冠の先囃子が文化十二年、桜の冠をかぶった先囃子が文化十三年と推察されています。
堀越三津弘氏は、この竜の被り物をした、春川五七に依る先囃子、松本屋こまを掲げ、干支との関連を指摘されていますが、私が今までみてきた限り、先囃子の被りものと干支は無関係と思われ、竜は水を司る超自然の象徴として、近くの鴨川を念頭に置いた大雨による水害や、その逆の雨乞い信仰からよるものと考えました。


早稲田大学演劇博物館浮世絵観覧システムを中心にこの年代あたりの一枚絵を拾い上げて見ると、
先囃子太鼓(あふみやかの)、同胡弓(水口やりう)が桜の冠で長秀作
先囃子三味線(京屋とせ妹つた)長秀作、三味線(松本屋こま)五七作が竜の被り物
加賀の千代(近江屋亀洛)長秀作 
花子(萬や松栄、付添妹そよ)長秀作
紅葉がり、惟茂やく(三升屋小苫、付添京いづゝや琴江、付添井上や小さの)長秀作
蝶々売(三ます屋やどり妹やぎ)長秀作 *画像掲載
なりひら舞(いづゝやよね)長秀作
茶や娘(ならや力松)長秀作
蘭奢侍助市(うぢやよね)長秀作
弓張月、叶☆子役白ぬい姫(なら屋鶴松)豊国作
風流肴屋姿、町屋飯たき姿(井つゝや歌吉、同、歌松)長秀



by gionchoubu | 2014-06-27 13:35 | ねりもの | Comments(0)